それ、逆効果です。
「たくさん食べて、たくさん運動すれば、いつか筋肉はつく」という意見をよく耳にします。しかし、太りにくい体質の方にとって、この考え方がかえって遠回りになっているとしたらどうでしょうか。胃腸が弱く、人並みに食べても栄養をうまく吸収できない体質の方は、一般的な方法をそのまま真似ると、続かないか、結果につながらないまま疲れてしまうことが少なくありません。体質を無視した頑張り方そのものが、失敗を生み出しているのかもしれません。
確かに、私も同じ失敗をしてきました。
二十代のころ、福岡のイオンモールに入っているジムで、専属のインストラクターに言われるがままにメニューをこなしていました。なぜその運動が必要なのか、なぜその食事が必要なのかを、自分の言葉で理解しないまま、ただ真似していただけだったのです。段階を踏むという発想もなく、いきなり周りと同じ負荷をこなそうとしていたことも、三カ月で通わなくなった理由のひとつだったと、今なら分かります。理解せずに真似ることが、最初の失敗でした。
こうした失敗は、私一人のものではないはずです。
運動習慣の定着に関しては、いきなり高い負荷や頻度を求めるよりも、無理のない範囲から段階的に取り組むほうが継続しやすいという考え方が、健康づくりに関する一般的な指針でも重視されています。また、栄養の消化吸収には個人差があり、体質に応じて食事の回数や内容を調整する必要があることも、栄養学の分野で指摘されています。画一的なやり方をそのまま当てはめることが、体質に合わない人にとっての失敗の入口になっているのです。
失敗には、理由があります。
理解しないまま真似ること、段階を踏まないこと、体質に合わない食事を続けること。この三つを避けるだけで、これまでの頑張り方は大きく変わります。三つとも、意志の強さとは関係のない、順番の問題です。自分の体質に合った段階を知りたい方は、「筋肉倍増計画」で、その最初の一歩を確認してみてください。